一隅を照らす

2024年、新しい年を迎えましたが、年明け早々暗い出来事が続いてしまいました。
元日に能登半島地震、翌日はその被災地に支援物資を運ぼうとしていた航空機が衝突事故。

新型コロナ5類移行後、初めてのお正月ということで、当たり前のお正月を迎えられたことに喜びを感じていた矢先でした。
被災された方、事故に巻き込まれたすべての方に心より御見舞い申し上げます。

さて我が家はお寺に新年のご挨拶に伺うのですが、宗派は天台宗で、この天台宗には「一隅（いちぐう）を照らす」という言葉があります。
唐に渡り仏教を学んだ最澄が説いた言葉です。

目立たない片すみにいても一人ひとりが自分の持ち場でベストを尽くし明るく輝くことで、世の中全体を明るくすることができるという意味になります。

自分ひとりができることはごく限られたことではあるけれど、どんな小さなことでも精一杯力を発揮して地道に取り組み続けることが大切である。
という当たり前のことを改めて思い出させてくれる言葉です。

作業中にもふとこの言葉が心に浮かび、依頼されたこの場所を限られた時間、条件の中で最大限の結果を残すことに専心しよう。そんな思いで仕事をさせていただいておりました。

2019年に開業してから約5年。大変有難いことにリピーターのお客様が少しずつ増え、今では予約が取りにくくなりお客様にご迷惑をおかけするほどになりました。本当にありがとうございます。

これからも精一杯力を発揮してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。